勉強と言うよりは半ば趣味で、人医療のサイトや医師の方のSNSなどを見てます。 あいにくほとんど普段の診療には役立たないのですが、まあ、趣味ということで。 そこでヒト医療での新薬の話題に絡めて。個人的に注目したのは国内初のCAR-T療法であるキムリア…
9月6日、7日は停電のため終日休診とさせて頂きました。 本日9月8日(土)は午前9時30分から午後5時までの診察とさせていただきます。 院内設備は異常なく、電気、水道も正常化していますが、スタッフが通勤困難となっており、人員確保が困難なため…
4月末まで、当院の入るテナント建物の外壁工事が行われます。 来院の皆様にも騒音等で驚かれることもあるかもしれません。 待合室でお待ちの際も、とくに猫などは突発的な物音で興奮したり逃亡の恐れなどもありますので、不用意にキャリーケースから出さない…
ゴールデンウイークに気温が高かったせいか、早くもマダニをつけた子が来られました。と思ったら、昨夜のNHKニュースでダニの話が放送されていました。 札幌市内の方だと、以外とダニを知らない、見た事がない方が多いようで、皮膚の湿疹を指して「これはダ…
以前、膿胸で入院してた猫が、別件で久しぶりに来院されました。 一応は元気そうだったのでその子の話です。 呼吸困難の原因として、胸腔の内側に水が貯まる胸水貯留はさまざまな原因でおこります。例として、心臓病、胸腔内の腫瘍、感染症など。 膿胸は胸の…
年末の大雪のあとは数年ぶりの寒波とか。 冬はまだまだ続きますが、今年もよろしくお願いします。 例年1、2月はどこも動物病院はヒマになります。 そのため学会やセミナーなどはこの時期に多く開催されます。 ヒマな時にしっかり知識を蓄えておくというこ…
本日をもって今年の診療は終了です。 開院4年目となり患者さんも少しづつ増えてきたためか 今年の年末はかつてない忙しさでありました。 そして最後の日にもかかわらず、悲しい別れがありました。 開院当初からずっと来てくれていた ころん が亡くなりました…
たまには犬・猫以外の症例について。 夏頃まで、毛球症のうさぎが続けてよく来ました。 その中で一件だけ手術をした子がいました。 薬で内科的に治療しても全く改善しない。 バリウム造影で造影剤が胃から全く出て行かない、イレウス(腸閉塞)です。 うさぎ…
なんとなく元気がない、とのことで高齢のMix犬(20kgくらい)の子が来院しました。 聞けば前日、他院で診察を受けて治療をしてもらったとのこと。 今日はそちらの病院がお休みとのことで当院を受診されたそうです。 前日には血液検査などもしており、とくに…
またえらく久しぶりの更新になってしまいました。。 昨年より格段に診療が忙しくなってきてあまり時間がとれず、 気づけば4ヶも月更新してませんでした。 昭和の人間なので(?)ブログなど不得手なようです。。 さて表題の通り、検査機器がひとつ増えました…
2月末に3日ほど休診をいただき、学会に参加してきました。 週末の臨時休診のため、多くの方にご不便おかけして申し訳ありませんでした。 今回は獣医内科学アカデミーという、神奈川県の横浜みなとみらいで毎年一度行われる内科系の合同学会です。 地方ではな…
いよいよ冬本番ですね。 私は道東出身のわりに寒がりなので、冬はよくこたつに生えています^^; この季節は暖房の影響か、乾燥による皮膚の症状が多くなりますが、全体として皮膚症状で来院する子は、夏と比べればずっと少なくなります。 屋外の花粉など環境…
ひさびさの更新です。今夏はちょっと忙しかったので遠のいていました。 8月頃から低タンパク血症の子が続いて来ました。 低タンパクとは文字通り血液中の総蛋白量と、さらにその一種であるアルブミンが正常値よりも低くなる状態です。 タンパク質が少なくな…
獣医がん学会に参加してきました。 地方から上京する人間に配慮していただいたのか、少し前から会場が変わり 羽田からのアクセスが良い場所になったおかげで大変楽になりました。 今回のシンポジウムテーマは口腔メラノーマ(悪性黒色腫)でした。 犬の口に…
ここのところ来院が続いていたので、今回はクッシング症候群について。 犬の内分泌疾患では最もよく知られているものの一つです。 最近では飼い主さんが最初からそれと疑って来院されることも珍しくありません。 多飲多尿や脱毛などの皮膚症状のほか、体型の…
2年前、開業祝いとして頂いた幸福の木に花が咲きました。 最初はそれと気づかず、飼い主さんからご指摘を受けて知った次第です^^; ↓ 中央から伸びてきた蕾。 ↓ どんどん伸びます。 ↓ これが花? いいえ、違うんです。 ↓ こちらが本当の花。 夕方になると白…
前回に続きフィラリア症について。 私が最初に動物病院に勤務した時、はじめてみた入院患者がフィラリア症でした。 よく憶えていますが、入社初日に出勤すると、ICUの酸素室の中にぐったりして横たわるシェルティーが…。 食事もとれず痩せ細り、体力の消耗に…
今年は札幌もこの時期にしてはかなり気温が高いせいか 気の早い方はフィラリア予防で来院されるようになりました。 フィラリア症の説明は当院HPで簡単に触れてありますのでここでは割愛しますが、 蚊の吸血による寄生虫感染症で、人医療でいうところの風土病…
先月は腎臓病の子の入院が続きました。 ほぼ1ヶ月の間、入れ替わりでずっと腎臓病の子の入院管理をしていました。 腎臓病、とくに老化による慢性腎臓病は、完治するものではありません。 血液検査で異常があらわれた時点で、本来の腎機能は4分の1以下まで…
正月休みの間に読んだ本の話題から。 著者はカナダの大学教授です。 タイトル通り犬と人の生物学的な違いや、関わり方、身近な疑問など各テーマ別に2~3ページの短い文章で書かれているため、興味をもった部分だけ拾い読みなどもできるので、わりと読みやすい…
昨年の暮れ頃から、後ろ足の先をケガしたノラ猫が来ていました。 連れてこられた方は、もう何年も近所のノラ猫の保護活動をしておられる方で 今回も様子がおかしいのを見兼ねたとのことでした。 後ろ足の足根部にワイヤーのようなものが絡まって動けなくなっ…
新年あけましておめでとうございます。 ずいぶん長く更新しておらず、気がつけば新年を迎えていました。 年末は駆け込みの診療が多く、ここでお話しできそうな症例もいくらか来ていましたので、折を見て更新していきます。 今年も気負わず綴っていきますので…
オスの去勢手術についてはこれまであまり書いたことはなかったので、今回はそれについて。 10歳くらいのシーズー犬(未去勢)が、お尻の脇が膨らんでる、との主訴で来院しました。 肛門の左側がおおきく膨らみ、しこりのようですが、よく触ると形が容易に変…
開業してからこの一年ちょっと、異物誤嚥はわりと多く出会うような気がします。 ざっと思い起こしてみると、鍵、釣り針、お餅、梅干し、その他よくわからないものなどなど。 飼い主さんがはっきりとその場を目撃しておりすぐに連れて来られた場合 (それが可…
先日、かつての勤め先の病院の先生から訃報を受けました。 人ではなく犬です。 当時自分が担当していた子が亡くなり、その経緯についての知らせでした。 以前このブログでご紹介したのですが ⇒介護について - 公園通り動物病院 blog CT検査で脳腫瘍(疑い)…
生後2ヶ月齢の子猫が呼吸促迫で連れて来られました。 胸部レントゲンを撮ったところ、肝臓や腸管が胸腔内に飛び出している 横隔膜ヘルニアでした。 参考リンク:横隔膜ヘルニア(アニコムどうぶつ相談室) http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/post-127…
血便がひどいとのことで中型犬、10才(♀)が開院早々に来院されました。 たしかに肛門から出血しているのですが、よく見ると何かしこりが覗いています。 明らかに便ではありません。 そこで直腸検査で触診すると、片側の肛門嚢に2~3cm大のしこりがあります…
ゴールデンウイークも後半ですが、病院は通常診療です。 午後の診療前に、少しでも春の気分を味わいたいと思い、農試公園へ桜見物に行ってきました。 病院から歩いて5分ほどでツインキャップが見えてきます。 秋の紅葉は見事ですが、この時期はまだ蔦も茂っ…
世界で最も多く人間を殺した生物、という記事を見つけました。 物騒なタイトルですが、情報源はWHOらしいです。 第1位は"蚊"だそうです。 マラリアやデング熱などを媒介するということでしょうか。 犬でもフィラリアを媒介するなど、被害は人間にとどまらな…
前回の更新からかなり間が開いてしまいました。 読んでいただいている方には申し訳ありませんでした。 基本的には不定期更新ですが、もう少し頻繁に書いていきたいと思っています。 先日、といってもすでに数ヶ月前のことですが、千葉での勤務医時代の飼い主…