公園通り動物病院 blog

開院4年目の動物病院です。病気の解説のほか、院長がどんなことを思いながら仕事をしているのか、あるいは診療にあたってのポリシーのようなものなどを飼い主様にお伝えし、ご理解いただく一助となればと思います。おつきあい頂ければ幸いです。病院HPはこちら www.parksteet-ah.com

冬に除去食を

いよいよ冬本番ですね。 私は道東出身のわりに寒がりなので、冬はよくこたつに生えています^^; この季節は暖房の影響か、乾燥による皮膚の症状が多くなりますが、全体として皮膚症状で来院する子は、夏と比べればずっと少なくなります。 屋外の花粉など環境…

フィラリア②

前回に続きフィラリア症について。 私が最初に動物病院に勤務した時、はじめてみた入院患者がフィラリア症でした。 よく憶えていますが、入社初日に出勤すると、ICUの酸素室の中にぐったりして横たわるシェルティーが…。 食事もとれず痩せ細り、体力の消耗に…

フィラリア①

今年は札幌もこの時期にしてはかなり気温が高いせいか 気の早い方はフィラリア予防で来院されるようになりました。 フィラリア症の説明は当院HPで簡単に触れてありますのでここでは割愛しますが、 蚊の吸血による寄生虫感染症で、人医療でいうところの風土病…

犬と人の生物学

正月休みの間に読んだ本の話題から。 著者はカナダの大学教授です。 タイトル通り犬と人の生物学的な違いや、関わり方、身近な疑問など各テーマ別に2~3ページの短い文章で書かれているため、興味をもった部分だけ拾い読みなどもできるので、わりと読みやすい…

去勢手術と会陰ヘルニア

オスの去勢手術についてはこれまであまり書いたことはなかったので、今回はそれについて。 10歳くらいのシーズー犬(未去勢)が、お尻の脇が膨らんでる、との主訴で来院しました。 肛門の左側がおおきく膨らみ、しこりのようですが、よく触ると形が容易に変…

異物誤嚥について

開業してからこの一年ちょっと、異物誤嚥はわりと多く出会うような気がします。 ざっと思い起こしてみると、鍵、釣り針、お餅、梅干し、その他よくわからないものなどなど。 飼い主さんがはっきりとその場を目撃しておりすぐに連れて来られた場合 (それが可…

介護について(その後)

先日、かつての勤め先の病院の先生から訃報を受けました。 人ではなく犬です。 当時自分が担当していた子が亡くなり、その経緯についての知らせでした。 以前このブログでご紹介したのですが ⇒介護について - 公園通り動物病院 blog CT検査で脳腫瘍(疑い)…

肛門の腫瘍

血便がひどいとのことで中型犬、10才(♀)が開院早々に来院されました。 たしかに肛門から出血しているのですが、よく見ると何かしこりが覗いています。 明らかに便ではありません。 そこで直腸検査で触診すると、片側の肛門嚢に2~3cm大のしこりがあります…

狂犬病予防シーズンに

世界で最も多く人間を殺した生物、という記事を見つけました。 物騒なタイトルですが、情報源はWHOらしいです。 第1位は"蚊"だそうです。 マラリアやデング熱などを媒介するということでしょうか。 犬でもフィラリアを媒介するなど、被害は人間にとどまらな…

猫の糖尿病

このところ糖尿病の猫が続いて来院されました。 糖尿病に対して一般の方はどんなイメージを持たれるでしょうか? とくにヒトのそれについてご存知の方は、生活習慣病のイメージがあるかと思います。 猫の場合、教科書的にはヒトの糖尿病に似た病態とされてい…

犬種と遺伝子

遺伝子から見た犬種とその特徴について、面白かったのでご紹介します。原題はHow to Build a Dog という英文コラムらしいのですが、読みやすい日本語記事がありました。 イヌ85犬種のDNA解析から WOLFLIKE(ウルフライク)、HERDERS (ハーダーズ、いわゆる…

多飲多尿の話

開業にあたり勤務先を退職する際、担当していた患者さんは、同僚の先生方に引き継ぐことになります。 経過が安定していれば安心して引き継げるわけですが、中にはそう都合よくいかない子もいました。 そのような懸案の一例について最近、当時の同僚のS先生が…

避妊手術の話

動物病院の話としてはありきたりですが、今回は避妊手術のお話です。 とくに子犬を飼い始めたばかりの方によく質問されることですが 「避妊手術ってしたほうがいいんですか?」 というものがあります。 先日、中年齢のメスのシーズーが食欲不振と元気が無い…