犬種と遺伝子
遺伝子から見た犬種とその特徴について、面白い記事を読んだのでご紹介します。
原題はHow to Build a Dog という英文コラムらしいのですが、読みやすい日本語記事がありました。
イヌ85犬種のDNA解析から WOLFLIKE(ウルフライク)、HERDERS (ハーダーズ、いわゆる牧羊犬)、HUNTERS (ハンター)、MASTIFFLIKE (マスティフライク)の4つのカテゴリーに分け、グラフで比較しています。
記事はこちら↓
「犬が持つ4つのDNA情報を分析し犬種ごとに分類するとこんな感じになる」
http://gigazine.net/news/20131008-dna-of-85-dog-breed/
日本ではあまり見ない犬種も多いのですが、なかなか面白いです。
もっともWOLFLIKEな犬種トップ3は、柴犬、チャウチャウ、秋田犬。
動物病院でもちょっと手を焼く子が多いことから納得。バセンジーは意外な感じ。
シー・ズーやパグは意外とハーダーズ( 牧羊犬、群れる犬 )の遺伝子が強いことや、同じ警察や軍用の使役犬であっても、ジャーマン・シェパードはマスティフ系で、ドーベルマンはハーダーズが強い、なども新たな発見。
セント・バーナードはてっきりマスティフだと思っていたらハーダーズ寄りのバランス型である、等々。
もちろん遺伝学上における特性と、現在の気質が異なるものも多く一概には語れない、というような説明もありました。
自分が一番印象に残ったのは、犬のオオカミ的気質というものが、遺伝子のレベルで随分と少なくなってきていると感じたことでした。(図中の赤色の部分の全体に占める割合が予想外に少なく思えた)
つまり野性的なオオカミの要素を減らしつつ、人と共生できる使役犬の要素を増やしてきた、ということでしょうか。
あらためて人間の友とよばれる所以を思います。