マダニ1号
ゴールデンウイークに気温が高かったせいか、早くもマダニをつけた子が来られました。と思ったら、昨夜のNHKニュースでダニの話が放送されていました。
札幌市内の方だと、以外とダニを知らない、見た事がない方が多いようで、皮膚の湿疹を指して「これはダニですか?」などと聞かれる事もあります。
実家が地方であったためか、昔から私にとってマダニは身近でした。
子供の頃に父がマダニに噛まれ、強引にひっぱったために頭部が皮膚に残ってしまった事がありました。父が大騒ぎしていたのを覚えています。家族にとってはなかなかの事件ですね。
また実家で飼っていた犬は、毎年夏になると野山に連れて行ったのですが、帰ってくると決まって耳の縁やまぶた上にダニをつけていました。外飼いだったため、とくに何かをした記憶もなく、いつの間にかいなくなっていました。予防が普及していない時代とはいえ、何もしてやらなかったこと、今に思うと心が痛みます。
幸い、父や実家の犬がダニに噛まれた後で大事に至ったことはありません。
30年ほど前のことなので予防意識も今とは比べるべくもなかったのでしょうね。
しかし、最近の北大の調査では、道内・札幌周辺のマダニを調査した結果、人に重篤な病原性を示すウイルスを保有しているダニがおよそ1割にのぼるそうです。
昨年夏、ダニによる脳炎で亡くなった方がいたニュースを覚えておられる方も多いと思います。
札幌市でもすでに4月から、野山に入る際には服装などの注意喚起をしています。
では、ダニの病原体が犬から人に感染することはどのくらいあるのかというと、これもごく稀なことのようです。
一方でウイルスを保有するダニがおよそ10%、身近な自然環境に存在する事も事実であるようです。
そのような情報を理解した上で、犬と飼い主さんの環境、活動範囲に合わせて適切に予防を行っていただきたいと思います。
ちなみに犬・猫の予防はダニが活動のピークを迎える秋(9〜10月)までです。必要な方はご相談下さい。