異物誤嚥について
開業してからこの一年ちょっと、異物誤嚥はわりと多く出会うような気がします。
ざっと思い起こしてみると、鍵、釣り針、お餅、梅干し、その他よくわからないものなどなど。
飼い主さんがはっきりとその場を目撃しておりすぐに連れて来られた場合
(それが可能な形状、物であれば)ほとんどの場合は催吐処置をして事無きを得ます。あるいは問題ないと判断すれば、何もせず様子を見ます。
全く心当たりもなく、なんとなく元気・食欲が無い、吐いてる、などの場合は
比較的時間が経っていることが多く、異物除去のため手術になる事が多い気がします。
先日もそんな子が来院しました。
レントゲンから異物を疑い(明らかなブツは写っていない)、消化管造影で腸が完全に閉塞しており、血液検査では電解質異常やCRPも大きく上昇していたため、その日のうちに手術になり、小腸から梅干しの種を取り出しました。
動物健康保険のアニコムさんのホームページでは誤嚥事故防止のため、かなり啓発に力を入れています。
つまりそれだけ多く発生しているということですよね。
(アニコム統計では2014年7月、全国で2127件の保険請求があったようです。)
誤嚥・誤食する子というのは、かなりの割合で繰り返すことが多いように感じます。
以下のページで対策を述べられています。
とくに子犬のしつけの段階での心構えとして参考になるかと思います。
お時間のある方はぜひ読んでみて下さい。
アニコム損害保険 STOP!誤嚥プロジェクト