公園通り動物病院 blog

開院7年目の動物病院です。病気の解説のほか、院長がどんなことを思いながら仕事をしているのか、あるいは診療にあたってのポリシーのようなものなどを飼い主様にお伝えし、ご理解いただく一助となればと思います。おつきあい頂ければ幸いです。更新は少な目です。。。病院HPはこちら www.parksteet-ah.com

2015-01-01から1年間の記事一覧

冬に除去食を

いよいよ冬本番ですね。 私は道東出身のわりに寒がりなので、冬はよくこたつに生えています^^; この季節は暖房の影響か、乾燥による皮膚の症状が多くなりますが、全体として皮膚症状で来院する子は、夏と比べればずっと少なくなります。 屋外の花粉など環境…

下痢と低タンパク

ひさびさの更新です。今夏はちょっと忙しかったので遠のいていました。 8月頃から低タンパク血症の子が続いて来ました。 低タンパクとは文字通り血液中の総蛋白量と、さらにその一種であるアルブミンが正常値よりも低くなる状態です。 タンパク質が少なくな…

学会参加

獣医がん学会に参加してきました。 地方から上京する人間に配慮していただいたのか、少し前から会場が変わり 羽田からのアクセスが良い場所になったおかげで大変楽になりました。 今回のシンポジウムテーマは口腔メラノーマ(悪性黒色腫)でした。 犬の口に…

クッシング

ここのところ来院が続いていたので、今回はクッシング症候群について。 犬の内分泌疾患では最もよく知られているものの一つです。 最近では飼い主さんが最初からそれと疑って来院されることも珍しくありません。 多飲多尿や脱毛などの皮膚症状のほか、体型の…

幸福の木

2年前、開業祝いとして頂いた幸福の木に花が咲きました。 最初はそれと気づかず、飼い主さんからご指摘を受けて知った次第です^^; ↓ 中央から伸びてきた蕾。 ↓ どんどん伸びます。 ↓ これが花? いいえ、違うんです。 ↓ こちらが本当の花。 夕方になると白…

フィラリア②

前回に続きフィラリア症について。 私が最初に動物病院に勤務した時、はじめてみた入院患者がフィラリア症でした。 よく憶えていますが、入社初日に出勤すると、ICUの酸素室の中にぐったりして横たわるシェルティーが…。 食事もとれず痩せ細り、体力の消耗に…

フィラリア①

今年は札幌もこの時期にしてはかなり気温が高いせいか 気の早い方はフィラリア予防で来院されるようになりました。 フィラリア症の説明は当院HPで簡単に触れてありますのでここでは割愛しますが、 蚊の吸血による寄生虫感染症で、人医療でいうところの風土病…

腎臓病と猫の外出

先月は腎臓病の子の入院が続きました。 ほぼ1ヶ月の間、入れ替わりでずっと腎臓病の子の入院管理をしていました。 腎臓病、とくに老化による慢性腎臓病は、完治するものではありません。 血液検査で異常があらわれた時点で、本来の腎機能は4分の1以下まで…

犬と人の生物学

正月休みの間に読んだ本の話題から。 著者はカナダの大学教授です。 タイトル通り犬と人の生物学的な違いや、関わり方、身近な疑問など各テーマ別に2~3ページの短い文章で書かれているため、興味をもった部分だけ拾い読みなどもできるので、わりと読みやすい…

脚を切る

昨年の暮れ頃から、後ろ足の先をケガしたノラ猫が来ていました。 連れてこられた方は、もう何年も近所のノラ猫の保護活動をしておられる方で 今回も様子がおかしいのを見兼ねたとのことでした。 後ろ足の足根部にワイヤーのようなものが絡まって動けなくなっ…

新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。 ずいぶん長く更新しておらず、気がつけば新年を迎えていました。 年末は駆け込みの診療が多く、ここでお話しできそうな症例もいくらか来ていましたので、折を見て更新していきます。 今年も気負わず綴っていきますので…